12年
2022年12月16日(金) 私立恵比寿中学 柏木ひなた卒業式
このライブを持って、人生で初めての推しメンがアイドルを卒業した。
私がひなたを初めて知ったのはももクロ春の一大事(2011年4月10日)、次に意識したのはメジャーデビュー調印式(2012年3月4日)。
私は仮契約新規です。
当時のメンバーは幼くて、本当に学芸会という表現がぴったりなグループだった。
ひなたを推し初めて数年は熱心で、私なりに足蹴く通ったし、FCが発足した時は迷いなく入ったし、CDもDVDも全部買っていた(特典会は興味がなくて3回くらいしか行かなかった)。
けれど近頃は新曲が出るたびMVやストリーミングサービスで曲をチェックし、SNSで発信される情報は追っていたが直接足を運ぶのは年に一回もなかった。
好きになった当初グループにいたメンバーのうち3人が転校(瑞季/鈴木裕乃/杏野なつ)、新たに2人が加入し(小林歌穂/中山莉子)実質5人分の変動に心が追いつかず疎遠になっていた。変わらず推しメンはいてくれているので、お台場で久しぶりにリリイベをやるとなった時は思わず行ったし、ひなたの写真集お渡し会も行った。りなちゃんとのお別れ会も、その後の春ツアーも、あいかの卒業発表後のツアーも。でもやっぱり9人時代が忘れられなかった。
エビ中には試練が多すぎる。
(メンバーは決してEverything pointという密着DVD以外のファンに届く場所で弱音を吐かなかったけれど、みれいちゃんも、彩花の時にはついに公の場で「私たちばっかり、なんで?って」といっていた。)
そのことを知ってる人はたくさんいると思う。そもそも3人同時に抜けることになったのは運営の方針が変わったことを皮切りに起きたことだったし、そもそもスタダのアイドルは体調面に不調を訴えることが多く、長期休暇を重ねたり辞めてしまった子も少なくなかった。
オタクの勝手な妄想かもしれないけど、ずっとずっと、ひなたは苦しそうだった。二丁目の魁カミングアウトのアンハッピーバースデーがとても似合う人間だったと思う。他のメンバーだってそうだけど、あまりにも誠実でいつか壊れてしまうんじゃないかと思っていたら本当に折れてしまったことがあった。
でも卒業ライブではずっとずっと見たかった健やかな表情の姿のひなたがいて嬉しかった。安心した。これからは自分のことだけを考えてのびのびと好きな歌を歌い続けてほしいよ、二度も決断してくれてありがとう。
ライブ中のMCや手紙などで「大好きなエビ中だからここまでやってこれた」「エビ中が大好き」「エビ中がなかったら今の私はいない」「エビ中にいれて幸せだった」と何度も何度もエビ中が大切だということを伝えてくれた。ファンが勝手にいう試練だって、彼女は試練と思っていないのだろうなと思う。
当日チケットをもぎられ、会場に入った先にあった花たち。
これらは全てお仕事関連でいただいたお花で、ファンからのお花はない。たったのひとつも。ここでまず感涙。彼女の12年の活動の重みを強く実感した。
席はアリーナBブロック上手通路側。FCでもこんなに遠いのか、、、最後まで席運ないなと思った。注釈つきチケットが販売されただけあって、たくさん席がつくられ、空席もほぼ見当たらなかった。
のに、始まって2曲目の23回目のサマーナイトでまさかのトロッコが登場した。
こんなことがあるのか。
そんなこと全く想像もできないような通路幅になるまで席を作っていたから、トロッコ自体はとても簡易的なもので、本当に近くまで行きたいという気持ちがあっての演出なんだろうなと感じた。
どこまで誠実なんだ。
そしてラッキーなことに目の前をトロッコが通過したのだった。関係者席がよく見える席だったのだけど、既転校メンバーやお仕事で仲良くしていた大人とのやりとりが見えて嬉しかったな、つくづく人望のある人だなと感じます。
セトリはこちら。
【エビ中 柏木ひなた卒業ライブ】
— 524 (@Koni_11b) 2022年12月16日
私立恵比寿中学 柏木ひなた卒業式
「smile for you」
セトリ#ebichu #エビ中 #柏木ひなた卒業式 pic.twitter.com/G5vVjgCeIs
初期曲からひなたヒューチャー曲、振付曲、ハモリ曲、最新曲まで幅広く、今やる意味のある"エビ中のライブ"だった。ライブから少し経った今気付いたけれど、どのタイミングで好きになったとか関係なく、エビ中が好きな人には絶対に刺さるセトリだったと思う。
と何度も言ってくれたが、その人の中の最新のエビ中を感じられるセトリでもあるなと感じた。
ひなたわがままユニットコーナーではひなたが黒マスク姿でBOSSとして0列センターに置かれた玉座に鎮座し曲を堪能していたのだけどこれがとてもとても良かった。ナガレボシのかほちゃんの歌声がとんでもなかった。会場に響き、ファンに響き、そしてひなたの心にずしんと響いたのが映像越しでもしっかり伝わった。
私はひなたを推し始めてからアイドルオタクとしての人生をスタートしたけれど、12年オタクをしていてこんなに丁寧に、誠実に卒業していった人を他に知らない。
やめる1年前にメンバーに伝え、我々ファンには8ヶ月もの猶予をくれた。恒例行事になったものまでひとつひとつ、これで最後だね、ありがとうと言ってくれているかのようにとても丁寧大切に、そして私たちも最後という自覚を持ちながら、楽しめるようにいいものを届け続けてくれた(と他のファンやメンバー、本人を見ていてすごく感じています)。
本人もやり残すことがないよう柏木企画等をとおしてやりたいことを全てやり尽くしてくれた、と感じられるよう発信し続けてくれた。
SNSよりブログのほうが得意だから、と言っていたのにインスタやTwitterでも届けてくれた。
これはこの一年の話だけれどこの12年間、いつだってエビ中に真摯にい続けてくれた。
そしてこんなにもグループに貢献してくれた。
はあ〜〜〜〜〜〜〜〜なんでこんなに、いい子が、と思う。
一片の苦しみ、辛さもなく幸せでいてほしい。
前後するが、仕事は半休をとってそのままの足で行ったから時間が余って、ライブ前の空き時間に今回のパンフレットを読んだ。
オータニのいちごパフェ。4000円した。
パンフレットには各メンバーのインタビューが載っていて、ひなた以外は見開き1ページ。ひなたは2ページとボリュームのあるものだった。
ひなた以外のメンバーへの質問に、ひなたとの思い出や、ひなたへの想いなどが綴られている箇所があったのだけれど、個人インタビューのはずなのに、みんながみんな、これからは自分のことだけ考えてほしい。幸せになってほしいと答えていた。
苦しい。この答え合わせが、ナガレボシでかほちゃんが歌う「積み重ねた日々の先に幸せが待っていますように」だった。
これまでの活動、関係者からの花の数、インタビューからとってみて、これだけ幸せを多方向から願われる卒業ライブがあっただろうか(否、以下略)。
いつだってひなたの幸せを願ってきた。それがこの瞬間、幕張中の総意であることに胸がいっぱいで苦しい。
は〜〜〜〜〜ひなた、私は結局一線で応援し続けることはできなかったけど、日常には常にあなたがいて、あなたがエビ中でい続けてくれて、とても救われていたよ ありがとう。大好き。
12年続いた日常にエビ中としてのひなたがいなくなって、想像していたよりずっとずっとロスを実感しています。
高校の頃はひなたのおばさんになるのが夢とか言って、一人でずっとギャーギャーしていたらみんながひなたのことは知ってくれていて、いまだにエビ中に何かあるたび大丈夫?と声をかけてくれる友達もいて、卒業アルバムの寄せ書きにはひなたのイラストがたくさんあって、青春の一部に、いや私の人生の12年間にエビ中としてのあなたがいてくれて良かったと思わせてくれる終わり方をしてくれたのが、本当に、感謝でいっぱいです。もうこれ以上言い表せないんだよ色々と。
歌を歌うべき人、笑顔でいてほしい人。
この日をもって私の推しメンは二丁目の魁カミングアウトのミキティー本物さんただ一人になりました。先日のライブの特典会でそれを伝えた時「推しメンは一人いれば十分よ」と言われたので、そうなのかもなあと思います。
だから私のアイドルオタク人生で、ひなたが始まりでミキさんが最後なのは、オタク冥利に尽きるというか、とても誇らしくてありがたいことだなと思います。
最初から最後まで、ひなたを応援していて良かったと思わせてくれて本当にありがとうございました。ずっとずっと幸せでいてね。